2003年映画レビュー

タイトル / マトリックス リローデッド 

公開年 製作国 / 2003年 アメリカ映画

監督 / ウォシャウスキー兄弟

出演 / キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス ほか

観賞場所 / 丸の内ルーブル(有楽町)

ストーリー

人類最後の都市ザイオンが、人類滅亡をプログラムされた25万の”センティネルズ”に侵略を受けてしまう。ザイオンの人々に未来を託されたネオはモーフィアスやトリニティと共に再びマトリックスに乗り込む。しかし、そこには進化し増殖するエージェント・スミスが待ちかまえていた。シリーズ三部作第二部。

GOOD

確実に前回作品を上回るカンフーやワイヤーアクション。特にネオとセラフ(オラクルの護衛)との格闘シーンは見ごたえあり(ワイヤーアクションが少ないからでもある)!

主に高速道路でのカーチェイス(バイク含む)。「どうやって撮影したんだろう」というシーン(トレーラーの下をすり抜ける場面等)やスリルある映像で楽しませてくれます。

BAD

良い点のところでは一応書いてはいますが、じつはワイヤーアクションはあまり好きではありません。どうしても不自然さを感じるからです。もちろん、キャラクターを超人的にみせたり、そのキャラクターが特殊な空間にいること表現する一つの手段なのは分かりますが、それまで普通に人間的に動ける動作を行っていればいるほどそう感じてしまいます。ただ、「少林サッカー」は素直に笑えましたので、難しいところです(笑)。

妙に長い<地下洞窟(ザイオン)でのダンスシーン>と<ネオとトリニティ濃厚なラブシーン>。 なんだか不必要に長いと感じたのは私だけ?特に今回の作品が二部構成になっているので余計にその長さが気になりました。

ばか高いプログラム!最近の大作ものは軒並み高くなってきているとはいえ、900円は高すぎでしょう(それでも買いましたケド)。そりゃ中身を見たらお金がかかっているのは分かります。もう主要キャスト紹介なんて一人に2ページを使用していて、まるでファッション雑誌のようでした(実際、この前作のファッションが話題になって、その後のファッションショーにも影響を与えたとか・・・)。でも、どうなんでしょう・・・映画代の半分もするプログラムって!

レビュー

まず、この映画は今年の11月公開の「マトリックス レボリューションズ」との組み合わせで初めて一つの映画になるので、映画全体の評価は現時点で出来ません。映画ラストの場面でも近日上映(といっても5ヶ月程度の間は空くけど・・・笑)って表示されます。次回の予告付きで!(爆)まあ、なんだかんだ言いましたがそれなりに面白いとは思います。ただ、前作を観てない人は内容が分からない可能性大(観てても安心出来ない)なのと次回作を観ないと全く意味がない点は注意してください。

タイトル / シカゴ 

公開年 製作国 / 2002年 アメリカ映画

監督 / ロブ・マーシャル

出演 / レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア ほか

観賞場所 / 丸の内ピカデリー1(有楽町)

ストーリー

1920年代のシカゴ。この退廃的な町にスターを夢見る一人の女ロキシー・ハートと落ちぶれた歌姫のヴェルマ・ケリーが二人とも殺人を犯し、留置場で出会うことに。野望多き辣腕弁護士のビリー・フリンと手を組み、一躍スターへの道をたどるが、ロキシーとヴェルマはお互い相手を出し抜こうとする一方、ビリーは二人を踏み台にして金儲けを企む。それぞれの思惑が絡み合う中、裁判は進み、やがて判決に・・・。

GOOD

主演のレニー・ゼルウィガー。
日本では最近「ブリジット・ジョーンズの日記」が話題を集めたのでご存じかと。そのイメージからすっかり変わって、「シカゴ」では歌って踊っての大活躍。スターを夢見る(妄想する)身勝手な主婦役がかなりはまっていました。他の俳優たちと違い、ミュージカルの経験もないのですが、それにしては素晴らしい歌と踊りでした。

二流のクラブダンサー役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
以前舞台をやっていただけあって、踊りの見事さ、表現力がすごかった。セクシーな衣装で柔らかな体を生かしたダンスを披露。彼女に最初に観たのが「エントラップメント」。泥棒役で出演したあの映画でも、体の柔らかさや難しい動きをしていたのを覚えています。この作品でもそれは健在!

レビュー

アカデミー賞6部門獲得!という紹介ともに大々的に公開されている「シカゴ」。元々、”ミュージカルの神様”ボブ・フォッシー(・・・知らない)が手がけた最高傑作の作品らしい。ミュージカルの方は観てないので比較は出来ないが、映画として十分に楽しめる作品となっています。

1920年代のシカゴが舞台となっていたが、面白そうな時代だと思った(映画の雰囲気が本当かどうか知らないが)。ロキシーのだんな除く、すべての登場人物(マスコミも含めて)が自己中心的で軽薄で・・・でもなぜか魅力的な人物に見えました。本来ロキシーのだんながまともな筈なんだが、人物としてはまったくつまらない(笑)。 観ている内にアップテンポに流れる音楽に合わせて、自然にリズムを取っている自分に気づく、そんな楽しい映画です。

それにしても、弁護士役のリチャード・ギア。アンダーシャツとバンツ姿で歌って踊る大物俳優の姿を観ることにとは思わなかったです(笑)。

タイトル / ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 

公開年 製作国 / 2002年 アメリカ映画

監督 / ピーター・ジャクソン

出演 / イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リヴ・タイラー ほか

観賞場所 / 丸の内ピカデリー1(有楽町)

ストーリー

フロドとサムは指輪を滅びの山に捨てるため、ひそかに別行動を取る。そして二人を追うゴラム。一方、復活して白の魔法使いになったガンダルフは、アラゴルンらと共にローハンに向かう。指輪の魔力で危機を迎えるフロド。ウルク=ハイ軍団を迎え撃つガンダルフたち。中つ国を守る、それぞれの戦いの火ぶたが切って落とされた。シリーズ三部作第二部。

GOOD

戦いの映像は今まで観てきた映画の中でもトップクラス。なんと言っても敵のサルマン配下の兵士が圧倒的な迫力で押し寄せるシーンがよい。映画の中では1万の大軍という設定でしたが、本当にそれだけの数が個々にうごめいているように見えます。もっとも、あまりに細かすぎて目が追いつきませんが(笑)。角笛城での攻防戦、レントの攻城戦、個々の戦闘シーンもとにかく激しく迫力があります。

2作目ではっきりと姿を現した、ゴラム(スメアゴル)もとてもCGとは思えないほどの表情の豊かさ!心の葛藤(善のスメアゴルと悪のゴラム)さえ表現されています。そのキャラクターの存在感は他の主役級と同じくらい。う〜ん、スゴイ!

レビュー

お馴染み、ロード・オブ・ザ・リングの二作目。約3時間の長編で、観ていて正直しんどさはあります。 ある程度原作に忠実とはいっても、すべてが表現できるわけでもないし、また小説と映画そのぞれの良さもあるので、これはこれでファンタジーの歴史物語、または個人の成長の物語として純粋に楽しめると思います。それにしても公開直後のせいか、平日の昼間に観にいったのによく混んでました。サラリーマンも結構いてびっくり。約800人が入る映画館も最後には一杯になりました。

タイトル / ゴーストシップ 

公開年 製作国 / 2002年 アメリカ映画

監督 / スティーブ・ベック

出演 / ジュリアナ・マルグリース、ロン・エルダート、デズモンド・ハリントン ほか

観賞場所 / 上野東急3(上野)

ストーリー

40年以上も前に乗客とともに消息を絶っていた豪華客船アントニオ・グラーザ号。謎の男に導かれ、その船に乗り込む海難救助隊の面々に次々と襲いかかる恐怖と謎の少女。救助隊に被害が増えていく中、徐々に明かされる謎。いったいこの船に何が起こったのか?

GOOD

後半に明かされるアントニア・グラーザ号が幽霊船となった真実の場面。サタンの使いを名乗る男に扇動された面もありますが、大量の金塊をめぐり激しい殺し合う。裏切りの裏切りという感じで、人間の欲深さがもっとも恐いと感じさせられました。最も悪党同士が殺しあったところで、自業自得ですし、なんの痛痒も感じませんが。

BAD

話題のスーツやドレスを着飾った乗客がワイヤーによって バタバタと倒れるシーンは衝撃的にも見えるが、前兆としてワイヤーが切れていって「さぁ、あの場面が来るぞ」と身構えていたせいかあまり恐怖感なかったような気がします。映画の予告であの場面を流していたのは失敗かも知れません。いや、単なる感覚の麻痺でしょうか?

レビュー

映画館で鑑賞後、全体的にホラー映画としての恐さはあまり感じなかったです(オフィシャルサイトのフラッシュの方が怖い・・・笑)。どうでもいいことですが、この映画のエンドロールで流れていた文字がかっこよかったです。何というフォントだろう?あの時代の豪華な雰囲気に合っていました。

タイトル / K-19 

公開年 製作国 / 2002年 アメリカ映画

監督 / キャスリン・ビグロー

出演 / ハリソン・フォード、リーアム・ニーソン ほか

観賞場所 / 錦糸町シネマ8楽天地−シネマ5−(錦糸町)

ストーリー

時は1961年の冷戦下。経験豊かで部下の人望厚いミハイル・ポレーニンに変わってK-19の艦長になった生粋の軍人アレクセイ・ボストリコフ。出港直後から過酷な訓練を乗り越え、核のテストミサイルの発射に成功。その過程でボストリコフと降格した副長のポレーニンとの間に軋轢がおきる。ミサイル発射成功を機に軍部からK-19に対しアメリカ近海の哨戒の任務が下る。しかし、その時すでに艦には故障が生じていた。

レビュー

軍事力で競うあっていたアメリカとソ連を中心とした冷戦時代。 そうした中で、当時核というものがいかに扱われていたかが分かり、背筋がゾッと寒くなります。質の悪い部品を使い・錬度の低い軍人が乗り込む原子力潜水艦が上層部の意向でやむなく最前線に哨戒に出される。安全性は二の次となった艦で事故が起こるが、なにより自分たちの 家族を守るために死ぬと分かっていても、放射能が充満した原子炉内に飛び込んでいった乗組員の姿が涙を誘います。悲惨なのは、放射能防護服が用意されてなく、ケミカルスーツで修理にあたらなくてはならなかった場面。 交代で修理にあたるが、ケミカルスーツでは放射能に効果がないのは分かっているので、最後のほうは被るだけで皮膚が所々露出しているところは痛々しく、悲しみを誘います。

東西冷戦がなくなり、やっと陽の目をみたストーリーですが、 このような悲惨な事は他にもあっただろうし、いかに人類が危うい状況にいるかが実感出来ます。男たちの熱いドラマとも見れますが、現在でも日々報じられる核問題(なにもイラクや北朝鮮だけではない、アメリカやロシア等他の国々も)の重要性を考え直す機会になるかもしれないと感じました。